「また同じような企画しか思いつかない…」 「会議で何か意見を求められても、ありきたりなアイデアしか浮かばない…」
新しいアイデアを出そうとすればするほど、思考が凝り固まってしまう。そんな経験はありませんか?
今回は、そんな創造性の壁を強制的に破壊し、自分一人では絶対に思いつかない突飛なアイデアを量産するための「クリエイティブ・ブレインストーミング・プロンプト」をご紹介します。
AIを天才的なファシリテーターに変身させ、あなたの脳に眠る創造性を引き出しましょう!
このプロンプトでできること
このプロンプトは、AIに「逆転の発想」や「視点の借用」といった多様な切り口から、あなたのお題に対して強制的にアイデアを出させる思考ツールです。
ポイントは「質や実現可能性は問わない」こと。普段なら「これは無理だろう」と捨ててしまうようなバカげたアイデアや、突飛な発想を歓迎することで、常識の枠の外にあるユニークなアイデアの種を見つけるのが目的です。
※他の意思決定のプロンプトもあります。⇒目次ページ
※同じテキスト(プロンプト)を使ってできたブログ記事はこちら
使い方ガイド(実践編)
STEP 1:アイデアを出したい「お題」を設定する
まずは、あなたがアイデアを出したいテーマを具体的に設定します。今回は、このブログ自身の成長をテーマに、以下のお題を設定しました。
- お題:
「プロンプトの使い方」を紹介するブログのファンを増やすための、新しい企画やコンテンツのアイデア
STEP 2:プロンプトをAIに貼り付ける
次に、以下のプロンプトをコピーし、{}
の中にお題をセットしてAIツールに貼り付けます。
# クリエイティブ・ブレインストーミング・プロンプト
## 1. アイデアを出したい「お題」
* **お題:** {「プロンプトの使い方」を紹介するブログのファンを増やすための、新しい企画やコンテンツのアイデア}
---
▼以下をAIに指示してください▼
あなたは創造性を引き出す天才的なファシリテーターです。上記のお題について、常識の枠を取り払うため、以下の多様な視点からアイデアを強制的に、かつ大量にブレインストーミングしてください。アイデアの質や実現可能性は問いません。面白くて、突飛なアイデアを歓迎します。
# 思考の壁を破壊する質問リスト
## 1. 視点を転換する
* **逆転の発想:** もし、お題の「目的と真逆のこと」をするとしたら? 最悪の結果を目指すとしたら?
* **誇張の発想:** もし、使える予算や時間が「10倍」になったら? 逆に「10分の1」になったら?
* **視点の借用:** もし、あなたが「小学生」だったら? 「歴史上の偉人」だったら? 「競合他社のCEO」だったら? どんなアイデアを出しますか?
## 2. アイデアを結合・拡張する (SCAMPER法より)
* **代用 (Substitute):** お題の中の要素を、何か別のものに「置き換え」られないか? (例:人 → AI、場所 → オンライン)
* **結合 (Combine):** お題と、全く関係のない「別のジャンル」や「別のサービス」を組み合わせられないか? (例:YouTube + 料理教室)
* **応用 (Adapt):** 過去の成功事例や、他の業界の仕組みを「真似」して応用できないか?
* **変更 (Modify):** お題の何かを「大げさ」にしたり、「控えめ」にしたり、意味を変えられないか?
* **再利用 (Put to another use):** 今あるリソース(人、物、情報)を、全く「別の目的」で使えないか?
* **削除 (Eliminate):** お題のプロセスや要素の一部を、思い切って「なくす」としたら?
## 3. アイデアのリストアップ
* 上記の質問から生まれたアイデアを、評価や整理をせず、とにかく箇条書きで大量にリストアップしてください。
STEP 3:AIの回答から「アイデアの種」を見つける
さあ、AIがどんな突飛なアイデアを出してくれたか見てみましょう。大事なのは、一つ一つのアイデアの完成度ではなく、そこから「面白いかも?」と思える原石を見つけることです。
【AIの回答ハイライト】
逆転の発想(ファンを減らすには?)から生まれたアイデア
- あえて失敗したプロンプトを供養する「しくじりプロンプト先生」
ファンを増やすのではなく「減らす」ことを考えた結果、逆に人間味あふれる面白い企画が生まれました。成功事例だけでなく、失敗談もコンテンツになるという発見がありますね。
視点の借用(小学生だったら?)から生まれたアイデア
- 「夏休みの自由研究お助けプロンプト」など、子供が使いたくなるテーマを扱う。記事はマンガ形式で解説。
ターゲットを子供にしてみるだけで、切り口や表現方法がガラリと変わります。自分のブログの読者層とは違う視点を持つことの重要性を示してくれています。
結合(ブログ +地域課題)から生まれたアイデア
- 地元伝統工芸職人や農家の方に「仕事の悩みを解決するプロンプト」を使ってもらい、その結果をルポ漫画にする。
地元伝統工芸職人や農家の方に「仕事の悩みを解決するプロンプト」を使ってもらい、その結果をルポ漫画にする。
自分の持っているリソース(ブログ運営スキル+居住地域)と、全く関係なさそうなものを組み合わせることで、誰もやっていないユニークな企画が誕生しました。
削除(筆者の解説をなくす)から生まれたアイデア
- 「お題」と「AIの回答」だけを並べて掲載し、考察は全て読者に委ねるアートのようなコンテンツ。
常識的に考えれば「解説をなくす」なんてあり得ませんが、あえて削除することで、逆に読者の想像力を掻き立てる前衛的なコンテンツの可能性が見えてきます。
このように、このプロンプトはあなた一人では絶対に辿り着けない思考のジャンプを、半ば強制的に手伝ってくれるのです。
まとめ:まずは遊び感覚で、思考のジャングルを探検しよう
このプロンプトのコツは、とにかく「判断しないこと」です。
AIが出してきたアイデアを見て、「これは無理だ」「意味がわからない」と評価するのは簡単ですが、それでは新しい発見はありません。「なんだこれ(笑)」と笑いながら、カオスなアイデアのリストを眺めているうちに、ふと光る原石が見つかる。それがこのプロンプトの醍醐味です。
企画のマンネリ化に悩んだとき、新しい視点が欲しいとき、ぜひこのプロンプトを使って、AIと一緒思考のジャングルを探検してみてください。きっと、最高のアイデアの種が見つかるはずです。
AIとのブレストは強力ですが、そのアイデアを磨き、本物の企画に昇華させるのは私たちの思考力です。
実は、今回使ったプロンプトの「アイデアを結合する」という考え方は、この伝説的な名著『アイデアのつくり方』で語られている「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」という本質そのもの。
AIが実践してくれた発想法の「原点」を知ることで、あなたのアイデア出し能力はさらに次のレベルへ進みますよ。
▼思考の「原点」を知る 【Amazon】『アイデアのつくり方』
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