
「莫大な補助金をもらっているのに貧しいのは、沖縄県民が怠け者だからだ」。
インターネット上でたまに見受けられるこの言説は、事実誤認です。どんなに汗を流して働いても豊かになれない真の理由は、県民性や精神論などではありません。それは、離島という地理的条件がもたらす「逃れられない物理的構造の罠」にありました。 運賃、電気、水という3つの物理的限界が、どれほど努力しても利益を吸い尽くしてしまうのです。従来の製造業が成り立たない中、基地跡地にAIや先端産業を誘致しようとする動きもありますが、莫大な電気と水をどう賄うのか、地上のインフラには答えがありません。しかし、東海岸至近に広がる水深1000メートルの深海には、この宿命を根底から覆す物理法則の抜け道が存在していました。
